Index横浜線の205系全編成詳細>H27編成

タイトル
【H27編成】
 平成16年8月上旬に山手線から転入してきた27編成目の205系。京浜東北線から転入してきたH26編成以来、約10年ぶりの編成増備であった。横浜線においては最新の205系だが、車両年齢では横浜線で最古の205系である。元は山手線の30番編成。

 転入当初から、前面の行き先表示がLED化されており、横浜線では初めての前面LED編成となった。また、デジタルATC(自動列車制御装置)も当初から搭載している。

 横浜線の205系の中では、唯一の量産車(初期車)であり、側扉の窓が小さいなど、従来編成との違いも数多く存在する。また、横浜線では唯一サハ204-0番台(6扉車。従来編成は100番台。)を組み込んだ編成である。

八王子方面→
編成番号 1号車
クハ204
2号車
サハ204
3号車
モハ204
4号車
モハ205
5号車
サハ205
6号車
モハ204
7号車
モハ205
8号車
クハ205
H27 30 30 90 90 59 88 88 30
冷房装置 AU75G AU722 AU75G AU75G AU75G AU75G AU75G AU75G
無線
モーター
(調査中)

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(調査中)
製造元
製造年
川崎重工
昭和61年
近畿車輛
平成3年
川崎重工
昭和61年
川崎重工
昭和61年
川崎重工
昭和61年
川崎重工
昭和61年
川崎重工
昭和61年
川崎重工
昭和61年
検査表記 (調査中)
2008.08.28現在

編成表の凡例はこちら


【運転台】


【車内:4扉車】


【車内:6扉車】



【H27編成の特徴】

<1. 前面LEDの元祖>

 H27編成はもともと山手線の車両であり、山手線を走行していた205系には、行き先表示の横の「種別表字幕」が設置されていなかった。そのため、行き先表示を電光掲示にすることで、路線名(横浜線)と行き先を交互に表示しながら走行している。この電光掲示式の行き先表示は、後に全編成へ普及した。



<2. 側扉の窓>  (写真左=H27編成/写真右=従来編成)

 山手線で活躍していた205系は、ドアの窓が小さい「初期型」タイプであり、それがそのまま転入してきた。京浜東北線 から転入してきたH26編成は、H1編成〜H25編成と同じ「後期型」と呼ばれる種類であったため、ドアの窓の大きさも在来編成と同じく大きい。横浜線で ドアの窓が小さいのは、このH27編成だけである。



<3. 網棚の構造>  (写真左=H27編成/写真右=従来編成)

 H27編成の車内をもう少し見てみると、網棚の形状も従来編成と違っている。H27編成の網棚は、金属製の網を使用した物になっているのに対し、従来編成は「網」ではなく、ポールを何本も張り巡らすという形をとっている。おそらく、国鉄民営化を境に変化したものと思われる。(詳細は不明。)

※この情報は、フレッド様から提供して頂きました。



<4. 吊革の形状>  (写真左=H27編成/写真右=従来編成)

 車内においては、つり革に何やら四角いプラスチックが装着されていることが特徴である。これは、山手線時代に取り付けられたもののようで、横浜線転属の際も取り外されなかった。



<5. 乗降口の滑り止め>  (写真左=H27編成/写真右=従来編成)

 滑り止めも、山手線時代に設置されたものなので、他の26編成とは形状が異なっている。しかし一部の車両では、この滑り止めがかなりすり減っており、本当に滑り止めの効果があるのかどうかは定かではない。



<6. 前面の連結器>  (写真左=H27編成/写真右=従来編成)

 …解説準備中。



<7. 製造元のプレート>

 H27編成は、6扉車を除く7両が川崎重工で製造されているが、製造時期の違いにより、川崎重工のプレートが他編成と異なる。
 (写真左上=H27編成/写真右上=従来編成)

 また6扉車でも、他編成(サハ204-100番台)の製造元プレートがシール化されているのに対して、H27編成に組み込まれているサハ204-30は、正式なプレートが掲示されている。
 (写真左下=H27編成/写真右下=従来編成)



<8. サハ204-0番台>  (写真左=サハ204-0番台/写真右=サハ204-100番台)

 他の26編成に増結された6扉車両は、既に205系の製造時期を過ぎた頃に製造された、車体は205系、床下やドアは209系と同様のものを使用した「サハ204-100番台」であるが、H27編成の6扉車両は、山手線で活躍していた車両(サハ204-0番台)をそのまま持ってきている。

 台車や側扉が4扉車に似たような形状をしているので、あまり4扉車との間に違和感がない。山手線時代には、ドアの上に液晶画面が設置されていたが、旧式の液晶画面だったため寿命が短く、横浜線に転属するにあたり撤去されてしまった。



<9. 所属表記のフォント>  (写真左=H27編成/写真右=従来編成)

 車体の隅に記されている、鎌倉総合車両センター所属を表す「横クラ」の文字であるが、H27編成の場合、従来編成よりも字体が丸みを帯びた形になっている。転属当初は、この「横クラ」の文字の後ろに、「東ヤテ」を剥がしたような跡がしっかりと残っていたが、今は消えてしまったようだ。


Last Up Date / 2007.09.30

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